この本のタイトルを聞いたことがある方って多いのではないでしょうか。割と目立つところに陳列されていたりしますよね。この本は2013年に出版されました。そこから重版もして今でも売れていると…人気のほどがうかがえますね。この本を読んで、20代女子にこそオススメしたい理由を簡潔にご紹介します🙈🤍
アドラーってどんな人?
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラー。
欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうづれば人は幸せに生きることができるのか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な 答え を提示してくれます。
気になるワードをピックアップ
【 トラウマなんて存在しない 】?!
本書を読んでいて、最も衝撃的だったワードと言っても過言ではありません。トラウマなんて存在しないとは?
私自身、過去の失敗やネガティブな出来事に引っ張られて現在でもうまくいかないことってたくさんあります。お話ししやすいライトな内容でいうと、「友達に仲間外れにされた経験から、素の自分をさらけ出すことが怖くなった」とか。
これってアドラーに言わせると「みんなに受け入れてもらえない自分を肯定するために、または受け入れてもらえないこの現状に言い訳するために、自ら素をさらけ出さないようにしている」と。過去のトラウマのせいではなくて、自分がそうなりたいからそうしている。そんな感じ。
最初この理論を聞いた時は意味わからな過ぎたし「そんな訳ないだろ」って思ったけど、興味はものすごく湧いてきました。そして、読み進めていくうちにどんどん論破してほしい・考え方を変えたい!という気持ちになっていきました。
【 承認欲求 】を否定?!
アドラーは、承認欲求を否定します。
承認欲求は、他人の期待に応えること。ものさしが自分ではなくて他人なんですよね。
今はSNSで充実感をアピールしたり、それに憧れたり…私ももちろんキラキラ生活には憧れます。地道に働いているのが馬鹿らしく思えてしまうこともありますよね。キャバ嬢時代なんて、承認欲求の擬人化みたいな人間だったと思います。オーダーを片っ端から写真におさめ、SNSに投稿する…ナンバーが貼り出されるのが楽しみで、ミーティングで賞金をみんなの前で渡されるのが嬉しくて…そんな感じ。
これって、自分の中で目標達成できた!嬉しい!ってことならまだいいんだけど、【他人に認めてもらう】ってことが軸になりすぎるとしんどいよってお話です。常に他人の期待にこたえ続けなきゃいけなくなるからね。
他人に認めてもらうために頑張って、自分がしたくないことをしたり無理をする。それって悪い面に目を向けると、自分に嘘をつき続けてどんどん自分を苦しめてしまうことに繋がります。他者から認められて褒められてるから良いことなんだ!って感覚が麻痺してしまうかもしれないけど、それで本当に自分の精神を追い込んでいないか?承認欲求の奴隷になっていないか?そんなところを突いてきてくれます。
読みやすくてのめりこみ易い構成
内容は、基本的に哲人(アドラー)と青年の対話形式で進んでいきます。これが個人的にはすごく読みやすい!
前述した2項のような「は?んな訳ないだろ!」と思うような内容を哲人が提示した後、青年が気持ちよく切りかかってくれます。自分が言いたいことをまさに代弁してくれていて、疑問に感じたことを解決しながら進んでいってくれます。
そしてその二人の対話も、一夜ではなく数日に分けられています。一気に読み切らなくても、頭が混乱してきそうなタイミングでちょうどよく切ってくれます。それに、対話後は要点を簡潔にまとめてくれるような文が書かれていたり…次の対話の開始時には前回の内容を軽く振り返ってくれたり…なんとも読んでいて気持ちのいい構成でした。すき。
読書感想文
ずっと気にはなっていたけど、なんとなく購入を避けていた本のひとつでした。
『病んでる感』『人間関係で悩んでいる自分』を認めてしまう感じがして、手に取れなかったんです。
そんな時、職場での人間関係の悩みが大きくなってきて、体にも不調をきたしたのでやっと手にとってみました。
読み進めていくと…悩んで、落ち込んで、そのせいでさらにうまくいかない…という悪循環とか、ぐちゃぐちゃになった頭の中が少しずつほどかれていくような感覚でした。
色んなことを難しく考えすぎていた。自分で自分を追い込んでいたことにも気が付いて、考え方をシンプルにすることを学べました。
この本を読んですぐに悩みが解決できるんじゃない。けど、悩みから抜け出すための方法を知れる、というような感覚です。あとは実践していくだけ、意識していくだけ。でもこれが難しい。だけど、自分らしい自由のために頑張ってみようかなと思える本でした。
最後に
人生攻略本ではないので、即効性はありません。ただ、人間関係や自分の気持ちの面など、なにか壁にぶちあたることがあったら何度でも読み返したい本に出会うことができました。
気になっている方はぜひ🕊️🕊️リンク貼っておきますね~~~
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